ネットワークの特徴と利点

静岡県治験ネットワークの特徴と利点

静岡県治験ネットワークでは、治験受託窓口の一元化や手順書等の統一等を行っています。また、他の地域治験ネットワークと異なる特徴があります。

例えば、県内27の中核病院(200床以上)によりネットワークを形成しています。各病院は、総合病院、専門領域の病院であり、全ての病院においてCRCを配置しているので、ネットワークとして様々な領域の治験を幅広く受けることができます。更に、複数の登録病院が同じ治験を受託した場合、各施設間で情報交換等が行われ、より質の高く、より迅速な治験を行うことが可能となります。

その他にも、ネットワーク参加病院の治験関係者は、ファルマバレーセンターで企画したIRB委員も含めた治験関係者の教育研修会等へ積極的に参加し、質の確保、レベルの向上へ積極的に努めています。

様々な特徴を活かし、より魅力的なネットワークを構築しています。

1. 中核病院(200床以上)からなるネットワーク

県内27の中核病院(200床以上)によりネットワークを形成しています。各病院は、総合病院、専門領域の病院であり、全てにおいてCRCを配置しているため、ネットワークとして様々な領域の治験を幅広く受けることができます。

2. 病院全体による治験の取り組み

  • 治験ネットワークに参加している病院は、静岡県内の中核病院であり、病院を挙げて治験に取り組んでいます。
  • 各病院には治験事務局が設置されており、治験実施にあたってトータルサポートを行います。

3. 治験コーディネーターの配置

各病院では自院の職員がCRCとして活動しています。院内でスムーズな連携、信頼関係の構築が可能となり、迅速かつ信頼性の高い治験実施を可能とします。令和5年4月(27病院)現在、88名がCRC業務を行っています。

4. 治験受託窓口の一元化及び実施調整

ネットワークへの依頼は、ファルマバレーセンターが一元的窓口になります。参加病院はファルマバレーセンターを介し、治験実施の可能性(意向)を回答します。

製薬企業がこれまでコンタクトの無い病院、診療科における治験の実施もスムーズに実現します。

静岡県治験ネットワークの図

5. 統一標準業務手順書及び書式の使用

日本製薬工業協会の協力を得て作成した手順書と平成25年3月26日付医政研発0326第1号で示された統一書式をネットワークの統一標準業務手順書・書式(SOP)としています。原則、各病院で採用されていますので、SOPの確認、書類作成などの手間が軽減します。

また、法改正等の際には、ファルマバレーセンターで迅速に改正事項を確認し、病院に情報を提供するので、施設における改訂が的確かつタイムリーに行われます。

SOPはこちら>>>

6. 治験実施時の協力体制

治験実施の際は、Web上に設けたクローズドな会議を利用することにより、治験を実施している病院間の情報交換及び共有化を行っています。また、合同フォローアップミーティング等を開催することも可能です。

7. 研修会等によるレベルアップ

各病院の治験関係者は、医師、治験コーディネーター等の治験従事者を対象とした研修会等へ出席し、技術研鑽を行っています。

また、ファルマバレーセンターが開催する研修会等では、治験経験豊富な病院のノウハウがネットワーク全体のレベルアップに大きく貢献していると共に、グループディスカッション等を通じて相互の交流が積極的に行われ、治験実施時における協力関係に結びついています。

研修会の実績はこちら>>>

8. 領域別ネットワーク

ネットワークの機能を強化するためにがん領域、循環器領域等の治験を含む臨床試験に積極的な医師による疾患別グループを構築しています。迅速かつ信頼性の高い臨床試験、治験を実施できる体制作りに取り組んでいます。

9. 支援倫理委員会による審査

ネットワークで実施する治験の科学性及び倫理性に関する審査を行い、その結果を参考情報として治験実施病院に提供します。各病院における質の高い治験の実施を支援するため、5つの部会が設置されています。

支援倫理委員会についての詳細はこちら>>>

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