伊豆文学散歩
河津七滝

河津七滝

河津七滝は、溶岩流が作りだした河津川沿いの七つの滝の総称。河津では、「水が垂れる」にかけ、滝のことを“タル”と呼び、河津七滝も“ナナダル”。 川沿いの約1.5kmの間に、上流から「釜滝(カマダル)」「えび滝(エビダル)」「蛇滝(ヘビダル)」「初景滝(ショケイダル)」「かに滝(カニダル)」「出合滝(デアイダル)」「大滝(オオダル)」の順に滝が点在している。

碑文

山々谷々を埋めつくして あの遠く空の果まで 遙かな青みのうねりをうつ樹の海 こんなに広い大きな自然 我々の生活の向ふに 壁のようにそそり立つ天城! その心臓を貫く生命が ポタリポタリ落ちて せせらぎは小川になり 歌ひ乍ら流れて おおそうして突然この巨大な爆音 これは天城への号令だ 大樽はかくして我等の胸を打つ 怠眠から揺り起すお前 静かに疲れを慰めるお前 (以下略)
(鈴木白羊子「大樽の滝」より)

所在地:賀茂郡河津町梨本