
井上靖 十一号碑
井上靖(1907~1991)は大社前の三島の親戚に下宿して沼津中学校に通学していたことがあり、靖はその時代を描いた小説「夏草冬濤」で描写している。碑文の文章は昭和29年に発表した随筆「少年」の一節。のちの小説「しろばんば」時代の思い出の一こまが描かれている。
碑文
三島町へ行くと 道の両側に店舗が立ちならび、町の中央に映画の常設館があって、その前には幡旗が何本かはためいていた。私たち山村の少年たちは、ひとかたまりになり、身を擦り合せるようにくっつき合って、賑やかな通りを歩いた。
所在地:三島市 桜川沿い